後進を育成する重要性
企業に所属するIT技術者にとって、後進を育てることは業務上の重要な要素です。
但し、人を一人前に育てることは並大抵のことではなく、ITスキルとは別の能力が要求されます。
部下の手をとり足をとって指導しても、それが直接スキルアップに繋がるとは限らないからです。
管理職として部下を一人前に育てるためには、自ら考えて行動できるように指導することが重要だと言えます。
それ故、先ずは指導を受ける部下が知らない、又は不得意な分野から入るのが効率的です。
その中で、分からない点を質問させながら、とにかく自分で解決策を導き出させます。
加えて、通常の業務への応用についても検討させ、ポイントとなる今後の課題についても考慮させます。
IT技術者の初期段階では、先輩や上司の指示を仰がなければならないので、信頼関係を築くことが肝心になるわけです。
部下を一人前のIT技術者に育てるには、自分でプログラミングをして、自らテストを繰り返す習慣を身につけさせる事が重要です。
中でも新しい技術に挑戦させることが大切で、部下のチャレンジ精神を尊重することも必要です。
それ故、社内プロジェクト等も積極的に参加させ、ある程度のリスクは覚悟しなければなりません。
勿論、バックアップ体制は整えておく必要があります。
大切なことは、仕事に刺激を持たせることで、失敗を繰り返す中で大事なスキルが身に付いていくわけです。
また、IT技術者は、従来、顧客との接触があまりないため、自分の仕事の意義を掴みにくい面がありました。
それが閉鎖的環境に繋がるので、プロジェクトリーダーは部下に成果をフィードバックすることが求められています。